TALK SESSION

ニーズの高まるDXソリューション。
RPA×Salesforceで新たな価値を

INTRODUCTION

TCDTでは、DX導入に関する幅広いご要望に応じられるよう、ソリューションごとに事業部を設置。お客様からの様々なご依頼に対応できるように、社内体制を万全に整えております。
そこで今回は、DX導入に係る2つの事業部に所属する社員にインタビューを実施。DXソリューション部のSalesforce課に所属する長谷川と、デジタルソリューション部のRPAソリューション課に所属する河内に、それぞれの業務内容や接点、近年のニーズ、今後の展望などについて語ってもらいました。

長谷川 拓也

長谷川 拓也

DXソリューション部 
salesforce課 課長

約8年間、コールセンター向けのシステム開発、運用保守の業務に従事。
2015年以降はSalesforceの販売・導入支援・運用保守サポートを実施。2020年からはSalesforce事業立上げ支援、組織運営管理を行う。

河内 拓登

河内 拓登

デジタルソリューション部 
RPAソリューション課 
チームリーダー

前職ではRPAエンジニア及びプリセールスとして従事。RPA製品だけでなく、連携ソリューションの販売、導入も行う。
TCDT入社後は、見積・提案を始めとして、問題解決やリスクの回避対応など顧客窓口と開発メンバーのマネジメントを担当。

INTERVIEWインタビュー

SalesforceやRPAなど、DX導入のニーズが高まっている近年の
動向とは

長谷川 拓也

私は現在、 DXソリューション部 Salesforce課にて組織長を務めております。主にSalesforceをプラットフォームの中心と据えた新規サービスの企画開発から提案を行っている他、エンジニア向けのSalesforceに関する教育はもちろん、DX推進ができるエンジニアの育成にも力をいれております

河内 拓登

私の所属するデジタルソリューション部 RPAソリューション課では、RPAの導入プロジェクトのPM・PLを担当。主にお客様へのご提案を行っておりますが、開発チームのリーダーとしてメンバーのサポートや育成も担当しております

長谷川さんはSalesforceを、河内さんはRPAを扱っていらっしゃるんですね。業務上で特に印象に残っていることはありますか?

長谷川 拓也

色々ありますが、昨年度に関していえば、自治体様向けの申請・審査システムの導入・運用プロジェクトに携わったことでしょうか。自治体様の負担を減らすための取り組みで、私はお客様への提案から携わることに。自治体様の中にはシステム導入に抵抗感のある方もいらっしゃったため、DX導入の提案をするのは難しかったですが、今の仕組みがどのように変化するかを丁寧に説明して、最終的には提案内容に納得していただきました。また、納期までの期間が1ヶ月とスケジュール的に厳しかったのも印象深いです(笑)

提案の工程も含めて1ヶ月で納品というのは厳しいですね?!

長谷川 拓也

Salesforceは運用しながら汎用的にカスタマイズできるのが特徴なので、社内向けのシステムなら短納期であっても運用しながら仕組みを作っていけるのですが、自治体様向けのシステムだとそうはいかないので。ミスをしたときのリスクが大きいため、当初は社内でも反対意見が上がりましたが、結果的にプロジェクトを無事完遂し、親会社であるTCIのファウンダーを含めて評価されました

会社としても大きな功績となったのですね。続いて、河内さんの業務上で特に印象に残っていることを教えてください

河内 拓登

私が特に印象に残っている業務は、最初にアサインされた、RPAを活用したデータ移行プロジェクトです。旧システムにある1万以上ものデータを新システムへ移行する業務だったのですが、旧システムを管理している会社との兼ね合いで直接データを落とすことができないため、RPAを導入することに。RPAを使ったデータ移行作業は初めての事例だったため、まずは実現性を含めて検証を行いました。その結果、RPAだけではまかなえないと判断し、人海戦術を採用したんです

人海戦術というと、具体的にどのような作業を行ったのでしょうか?

河内 拓登

RPAと、画像などを目検で確認するチームとのハイブリッド体制を採用し、無事に大きな障害を起こさずにプロジェクトを納めることができました。この貴重な経験は、以降の案件でも活きていると感じますね

なるほど。ちなみに、お二人は扱うソリューションが違うものの、DX導入に携わるという点で共通していらっしゃいますが、やはり世間的にDX導入の需要は年々高まっていると感じますか?

長谷川 拓也

そうですね。近年では自治体様からのご依頼でも、企業様のご依頼でも、デジタル化というワードが増えているように思います。また、最近ではソリューションを組み合わせた提案ニーズが高まっているため、TCDT内でも組織を横断してお客様へ提案を行うことが必要だと感じております

ソリューションを組み合わせた提案・
導入ができるのは、
TCDTならではの強み

お二人は別の事業部に所属されていますが、業務上関わり合う機会はありますか?

長谷川 拓也

あります。直近でいうと、昨年度手掛けたグループ内の職域ワクチンの接種予約・接種管理システムの導入プロジェクトですね。このプロジェクトでは元々ある自社の予約システムで保持していたデータを、RPAをハブとしてSalesforceに連携する必要があったため、RPAソリューション課の方と協力し合いながらプロジェクトを完遂させました

どんな部分でSalesforceとRPAを組み合わせる必要を感じたのでしょうか?

長谷川 拓也

今回活用した自社の予約システムはWebから画面操作しかできない仕組みだったので、CSV形式でデータを一括ダウンロードし、そのデータを加工してSalesforceへ入れるというやり方しかできなかったんです。しかし、人力作業は手間もかかるし、ヒューマンエラーが発生する可能性もあるので、RPAを採用して作業を自動化させようという判断に至りました

プロジェクトを進めるにあたって、苦労したことがあれば教えてください

長谷川 拓也

今回はUiPathが持っていたコネクターを使わずに連携を行ったため、その点に関しては難易度が高かったと思います。あとは、ワクチン接種希望者へ予約案内を即座に配信するために、RPAが24時間フル稼働で繋ぎ込みをしなくてはならなかったのですが、止まらない形の仕組みを作るのはなかなかシビアだったのではないでしょうか

河内 拓登

私はそのプロジェクトが終わった後に入社したため、同じ部署のメンバーから聞いた話ではありますが、当時RPAソリューション課は発足したばかりで事例が少なかったため最初は手探りで進めていったとか。でも、SalesforceとRPAを組み合わせてシステムを構築・運用するいい事例になったと聞いています

苦労する部分はあったものの、今後に繋がる事例を作れたのですね

長谷川 拓也

はい。近年ニーズが高まっているソリューションを組み合わせた提案・導入を行うためには、各ソリューションが持つそれぞれの特性やクセを見極め、お互いに歩み寄りながら設計を行うことが重要です。そういった点では、様々なソリューションの専門事業部を内包するTCDTは連携を取りやすいと感じております

河内 拓登

RPAソリューション課でも、当初はお客様からRPAの導入のみ任されていたものの、Salesforceと組み合わせることをご提案させていただくケースもあります。やはり、そういった提案ができるのもTCDTならではの強みだと思いますね

お客様はもちろん、
社員やTCDTにとっても
“三方良し”の未来を目指して

近年ではDX導入などに関して、どのようなご依頼をいただくことが多いですか?

長谷川 拓也

企業がもともともっていた基幹システムと、新たなソリューションを組み合わせて課題を解決したいというニーズが増えていると感じます。また、業務可視化などのニーズも増えてきました。そういったお客様のニーズに応えるためには、やはりソリューションを掛け合わせた提案・導入が重要であると考えております

なるほど。課題解決のために1つのソリューションを導入するのではなく、近年では既に導入済のソリューションと掛け合わせたが提案ニーズが高まっているのですね

長谷川 拓也

その中でも、RPAは課題解決に向けたフックになっています。現在手作業で行っている工程をオートメーションしていくにあたってRPAは必要不可欠。あとは、情報可視化なども複合的に提案するケースもあります

河内 拓登

そうですね。基幹システムを活用するためにも、RPA化のご相談をいただくことも多いです。とはいえ、RPAは魔法の道具ではないので(笑)。既に導入されているシステムの癖を見極めて調整しなければならない場合もあります。例えば、RPAを安定稼働するためにもシステム側を調整したり、小さなギャップを埋めなければならないケースも多いですね

お客様のニーズに応えるため、TCDTが現在行っている取り組みについて教えてください

長谷川 拓也

近年のお客様のニーズに応えるためには、人材の育成が必要不可欠。そのため、会社としては有資格者を増やせるよう研修を行ったり、DXエンジニアの育成に力を入れております。お客様へ幅広い提案・対応が可能となるよう、今年からはセールスフォースを扱えるだけでなく、RPAも扱える人材育成にも着手しております

長谷川さんはエンジニアの育成も担当していらっしゃるそうですが、今後は業界的にどのようなスキルを持つエンジニアが必要になってくるとお考えですか?

長谷川 拓也

やはり、様々なソリューションを扱えるエンジニアではないでしょうか。現在、エンジニアは職種人口が多いので、TCDTのエンジニアには“自身の価値を生み出せる唯一無二のエンジニア”を目指してもらいたいと思っております。そのため、希望する社員には研修を手配するなどサポートを行っております

河内 拓登

エンジニアとして活躍するためには、そういった付加価値のある存在になることがとても大切ですよね。今後のキャリアプラン形成にも必要なことだと思います

長谷川 拓也

スキルアップをすれば個々人のキャリア育成にも繋がりますし、その分お客様のニーズにも応えられるようになりますし、会社としての強みにもなりますし。三方に良い結果をもたらすので、今後はより力を入れていきたいと考えております!