TALK SESSION

事業部間の連携を広げ、提案の幅を
広げるために奮闘する新部署

INTRODUCTION

新たな事業拡大を見据え、事業推進室が、2020年4月に誕生。21年4月に名称変更して、DX事業推進室になりました。同事業部はTCDTでは初の試みとして設立された課題抽出や提案に特化したセクションで、お客様の抱える課題を解決するために日々他事業部と連携を取りながら奮闘しています。
今回はそんなDX事業推進部に所属している宮川・長濱にインタビューを実施。DX事業推進部が発足したキッカケから、事業内容、それぞれが担当している業務、TCDTが企業として今後目指していくビジョンなどについても語ってもらいました。

宮川 裕美子

宮川 裕美子

DXソリューション部 部長

システム開発を中心としたプロジェクト管理業務に携わる。コーポレートサイトの構築・運用、会社合併に伴うシステム統合プロジェクトのPMとして10年、CMS導入運用プロジェクトのPMを経験し、現在はDXソリューションをサービス提供する組織責任者を担当。

長濱 夏綺

長濱 夏綺

DX事業推進室

入社4年目。これまで、システムの構築や業務管理システムを使った保守を担当。
現在は主に各サービス部門から上がってくる引き合いの管理や様々なサービスの管理や推進を行っている。

INTERVIEWインタビュー

“解決方法がわからない”という
お客様のニーズに応えるべく、
DX事業推進室が発足。

まずは、お二人が所属しているDX事業推進室が新設されたキッカケを教えてください。

宮川 裕美子

もともとTCDT(トランス・コスモス・デジタル・テクノロジー)では、主にお客様からご要望をいただいてシステムをスクラッチ開発する業務を行っておりました。しかし、昨今はソリューション的な提案ニーズも高まってきたため、より業務の幅を広げるために、お客様の課題抽出や提案に特化した事業部を発足することとなりました。

具体的にお客様からどのようなご相談を受けることが多いのでしょうか?

長濱 夏綺

近年では“解決したい課題はあるけど、どうしたらいいかわからない”というお客様が増えてきたように思います。

宮川 裕美子

そうですね。そういったニーズに応えるためには、ヒアリングを通して課題を抽出する力や、提案力が必要。いままでTCDTにはDX事業推進室のようにプリセールスを専門に行う事業部がなく、システム開発などの実務を担当している社員がお客様へのご提案を行っていましたが、昨今のお客様のニーズに応えるためには課題抽出や提案に特化した事業部が必要だと判断し、DX事業推進室の発足に至りました。

DX事業推進室では、どのようなミッションを掲げて業務に取り組んでいますか?

長濱 夏綺

私たちDX事業推進室の掲げるミッションは、お客様の立場に立ってソリューションを提案すること。いままではお客様のご要望に応じて受け身の体制でサービスを提供していましたが、DX事業推進室ではお客様からご要望が上がってくるのを待つのではなく、ヒアリングを行い、課題を抱えている背景などを把握した上で最適解をご提案できるよう努めております。

DX事業推進室の役割は、
課題を抽出し最適解をご提案すること

DX事業推進室の主な業務内容を教えてください。

宮川 裕美子

DX事業推進室の業務内容は、主に“商材選定”、“プリセールス”、“各事業部との連携・サポート”の3つ。他社の展開している商材も含む様々なソリューションの中から、お客様の課題を解決するためにはどんなプランが最適かを考えて、各事業部と連携のもと課題解決へ向けて伴走しております。

お二人はそれぞれどのような業務を担当していらっしゃるのでしょうか?

宮川 裕美子

主に、お客様のニーズに合わせてソリューションサービスの提案を行っております。その他にも、DX事業推進室で上がった提案を各事業部に割り振り、開発や運用を依頼する業務も担当しております。

長濱 夏綺

私は、宮川さんの業務をサポートしている他、DX事業推進主催のミーティングの実施や案件管理、案件獲得に関する分析などを担当しております。

宮川さんはDX事業推進室の立ち上げ当初から参画しているのに対し、長濱さんは途中からDX事業推進室へジョインしたそうですね。

長濱 夏綺

もともとは違う事業部にてシステム開発や保守業務を担当していましたが、“システム開発・設計において最初に行う上流工程の業務に携わってみない?”と声を掛けていただいて、DX事業推進室へ異動することとなりました。DX事業推進室に配属された当初は、初めて手掛ける仕事ばかりで戸惑うことも多かったです。そのため、最初は先輩方の打合せに同席して、わからなかったことは打合せ後に逐一質問しながら課題抽出や提案について学びました。

宮川 裕美子

全く違う業務を行っている事業部の打合せに参加するのは、長濱さんにとって大変なことだったと思いますが、最初はお客様のニーズを肌で感じとるところからスタートしました。DX事業推進室では技術的な知識や経験だけでなく、課題を抽出する力や提案力も必要不可欠ですからね。

長濱 夏綺

打合せに参加したお陰で、他の事業部の業務内容も把握できましたし、DX業務推進部としてどう立ち回ればいいのかが掴めました。ただ、最初の内は必要な作業を洗い出した上で各作業にどのくらいの時間を要するか想定を立てるのが難しく、想定していた時間と実際の作業時間でズレが生じてしまうことが多々ありました。配属から約1年経った今、やっと落ち着いてきた感じです(笑)。

その他に、業務上で難しいと感じる点などはありますか?

長濱 夏綺

DX事業推進室の業務はスグに結果が出るというわけではなく、長期的なスパンで結果が出るためその辺をネックに感じることはありますね。

宮川 裕美子

そうですね。あとは、お客様の課題を見つけ、提案を練るのに苦戦することもあります。会社の風土などはそれぞれ異なるため、課題を見つけるためにはコミュニケーションスキルが大切ですし、抽出した課題をどう解決すべきか提案する力も必要となりますので。

なるほど。ちなみに、宮川さんはDX事業推進室だけでなく、DXソリューション部も兼任していらっしゃるそうですね。

宮川 裕美子

はい。現在はDXソリューション部の組織責任者も兼務しております。

DX事業推進室の新設により、DXソリューション部の業務にも影響がありましたか?

宮川 裕美子

お互いに協力し合い、良い関係が築けていると感じております。技術的な部分はDXソリューション部にて完結できるのですが、やはりDX事業推進室に案件の立ち上げや提案の面で支援に入ってもらえると助かりますね。

DX事業推進室の新設により、提案の幅が拡大!今後は、提案力と技術力
どちらにも特化した企業を目指す

DX事業推進室の新設により、どのような変化が生じましたか?

長濱 夏綺

課題抽出や提案という工程が加わったため業務の難易度は上がりましたが、お客様への提案の幅が広がったことが大きいですね。

宮川 裕美子

チャレンジできる案件の質が変わったと感じております。いままでTCDTのシステム開発や保守などを行う技術職には上流工程を経験しているメンバーが少なく、チャレンジできる案件も限られていましたが、DX事業推進室の新設により提案力がついたため、より多くの案件をお受けできるようになりましたし、お客様へご提供できるサービスの内容も変わったと思います。

DX事業推進室とソリューション部が交わることによって、どんな相乗効果が生まれましたか?

宮川 裕美子

提案業務などをサポートしてもらえるだけでなく、事業部間でお互いに良い刺激になっていると感じております。“お客様の課題を解決する”というミッションは、技術職においても共通すること。そのため、ゆくゆくはDXソリューション部にも課題抽出力や提案力が身に付けばいいなと思います。これからはDX事業推進室の業務に影響を受け、もしかしたら技術職から提案する職種への転向を希望する社員も出てくるかもしれませんね。

確かに、今後はキャリアの選択肢も広がりそうですね

宮川 裕美子

そうですね。TCDTとしては技術力にも提案力にも両方に特化した企業を目指していく方針なので、そういった幅広いスキルを持つ社員が増えるのは望ましいことです。会社の方針としても、現在は新たに始めた取り組みのために、技術職の教育には特に力を入れております。

具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか?

宮川 裕美子

TCDTでは、2022年より新たにSalesforceとRPA(UiPath)のスキルを持つDXエンジニアをお客様企業へ常駐させることで、企業のDXの推進およびDX内製化をご支援できるサービスの提供を開始いたしました。そのため、SalesforceとRPA(UiPath)の両方のスキルを持つ人材の育成には特に注力しております。

やはり、DXの推進や内製化に関するお問い合わせをいただく機会も多いですか?

宮川 裕美子

はい。ご相談いただく企業様の中にはRPA導入を検討しているものの人材の確保が難しく、DXの推進や内製化が進まないケースも多いです。そういった課題を解決するためには、技術力だけでなく、提案力やコミュニケーションスキルを兼ね備えた人材が現場に入り込んで課題を抽出・提案することが必要だと考えております。

技術職のスキル向上に向け、社員向けにどのような取り組みを行っているのか教えてください

宮川 裕美子

他社のソリューションも使いこなせる人材を育成するため、長濱さんに社員へ向けた研修の推進をお任せしております。

長濱 夏綺

TCDTでは他社とも連携して資格習得に向けた外部研修も行っておりますので、推進業務も担当しております。また、外部研修の他、社内で講師を立てて勉強会を行うことも多いです。

DX事業推進室の立ち上げといい、異なるスキルを併せ持つ人材の育成といい、今後はより事業の幅が広がっていくことが期待できますね!

宮川 裕美子

外部から俯瞰で課題解決へ向けた提案を行っている企業はたくさんありますが、TCDTでは現場に入り込んでプロ目線で提案ができる企業を目指しております。そのためには、社員の育成はもちろん、提案できるソリューションの種類やお客様のニーズは日々変化していくため、新しい風を取り入れることも大切です。今後は新たなメンバーと共に、企業としても進化していきたいと考えております!